2008年12月31日水曜日

大晦日

今年も残すところ後3時間弱.


まずは10月から12月の期間に読んだ本たち.

夢をかなえるゾウ
水野さんらしいユーモアのセンスとその中に散りばめられた物事の本質の両方を得ることができるとても内容の濃い本。あっという間に吸い込まれてしまい、独特の世界観を感じることができる。夢をかなえるためには?何が本質なのか?でもでも、それはなかなかできないということである。


金融マーケティングとは何か これがプロの戦略だ! [ソフトバンク新書]
シティバンクやフィデリティ投信など外資系金融機関のマーケティング部を中心にキャリアを積んだ筆者の経験談を中心に展開。具体的で詳細な内容に特化し過ぎている感じがややあり、マーケティング理論などは特に書かれていない。金融機関におけるマーケティングとは何かはいまいちきちんと書かれていなかった気がする。1つ重要だと感じたことは、金融機関は顧客の金融知識を高める役割を担うべき存在であり、その点に関して特に若い層に対する金融知識や投資への理解を深める啓蒙活動をするべきだということである。


ヒット企業のデザイン戦略 イノベーションを生み続ける組織 (ウォートン経営戦略シリーズ)
流し読み程度で終わった。イノベーションを起こす上での要素を事例を用いて説明しているが、個別事例のよい点を列挙していることが多く、もう少し論理的な議論展開をして欲しかった。。市場が巨大化していくことに対して、企業は、より詳細にセグメントしたターゲットのインサイトまで踏み込んだ分析を行うことが求められる。


キャズム
イノベーター理論における初期採用者と後期追随者の間にある大きな溝をキャズムと本書ではよんでいる。これまでは何気なく、それぞれのグループは連続的でありスムーズに移動するものだと勝手に認識していた。しかしそれぞれのグループでは特徴が全く異なっており、全く違うマーケティング戦略が必要なのである。ここでやはり重要なのことは、詳細なセグメンテーションとそれに基づいたシナリオ分析であると感じた。適切な(相当難しい)セグメンテーションをすることの必要性を改めて感じた。


ネット証券取引 (日経文庫)
ネット証券業界における米国と日本との違いを交えながら、既存証券とネット証券の違いや特徴について説明。既に知っている内容がほとんどであったことと、情報が古い(2000年頃)のであまり参考にはならなかった。


すべての経済はバブルに通じる (光文社新書 363) (光文社新書)
著者自身も個人投資家であり、バブルと向かいながら投資活動を行っている経験がある。このような背景から、なぜ世界中の優秀な投資家たちがバブルにはまっていくのかを鋭い視点で分析している。バブルは避けることができないものであり、バブルに対してはいかに誰よりも早く撤退するのか、またバブル崩壊後にいかにうまく対応するのかということが求められると感じた。


カーライル―世界最大級プライベート・エクイティ投資会社の日本戦略
日本におけるカーライルの投資案件のケースを中心に,カーライルの投資哲学や経営戦略について紹介されている.ITと金融技術の発展により企業の経営環境がダイナミックに変わったと元カーライル会長のガースナーは言う.ある種の金融資本主義の台頭に伴いPEファンドの果たす役割は極めて重要になってきていると感じた.この点に関してはKKRの簑田さんも大学の講義で同様なことを述べていた.銀行,投資銀行,ベンチャーキャピタルでもない新たな価値創造パートナーとしてPEファンドが事業会社に果たす役割は変革している最中であり,将来どのような役割を担うことになっているのか大変興味のある分野である.


以上,7冊

またもや目標に届かず.
後半は修論の追い込みで,ほとんど読書はできなかった.

今年は全部で,37冊.
授業や修論関係で読んだ本も多少あるが,全く物足りない数で終わってしまった.
今年ぐらいで忙しい忙しいって思っていたら来年からはもっと読めなくなってしまう.
もっと早く効率的に読めるスキルを身につけていきたいと思う.



結局,本は積まれていくばかり..

さてさて,
今年は色々あったけれども,結果としてはまー満足している.
就職も決まったし,卒業ももうそろそろだし(修論はまだまだ終わっていないが),他にも色々いいこともあったし.
結果には満足している.

ただし,来年以降はもっともっと頑張らなければ.
来年以降につながるという意味で,今年はとても良い一年になったと思う.


それでは皆様,よいお年を.

正月はゆっくり飲んで食べて楽しくっていう感じには過ごせないだろう.
あー後,2万字..

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